クインベリル様

クインベリル様は再生可能エネルギーを推進した歴史的リーダー。

本名は伊佐坂浮江。幼くしてチェルノブイリの事故を目の当たりにし、原子力発電の危険性を覚える。当時マスコミや政府は、日本の原子炉は事故を起こしたソ連型とは違うと喧伝していたが、賢い浮江はそのような説明を鵜呑みにはしなかった。
大学に進学した伊佐坂浮江は、太陽光発電や風力発電ではコストや設置場所の問題から容易には原子力発電所の代替にならないことなどに気づく。そして大学院で宇宙のエネルギーの半分以上を占めるといわれるダークエネルギー(劇中では「暗黒のエナジー」などとも呼ばれている)の研究に没頭する。
大学院を卒業した伊佐坂浮江は、有限会社ダークキングダムを設立し、ダークエネルギーの利用の実用化に取り組む。このころから、クインベリルの名でマスコミにも頻繁に登場するようになる。人々は敬愛を込めてクインベリル様と呼んだ。
実用化の研究課程で、ダークエネルギーを使った機関を始動するには、いくらかの人間の生体エネルギーが必要とすることがわかる。これはいわゆる、「気」というやつで、ドラゴンボールにその解説が詳しい。極右ではないクインベリル様は元気玉は使えないので、世界各地から集めた優秀な部下たちに生体エネルギーの収集をするよう指示を出した。(なお、生体エネルギーを吸収されると夏バテのような症状を呈するが、しばらく休息をすれば回復する。また、ダークキングダムの人間は、殺しは一切やっていない。)
エネルギー収集活動は、「美少女戦士」を名乗る反社会的な集団の登場により、困難を極めた。それでもなんとかダークエネルギーの実用化にこぎ着ける。この間、50名以上の部下が殺害された。
ダークエネルギーを使った機関の起動実験中に、月野うさぎ以下5名の集団に研究所を襲われる。直掩に当たらせたDDガールズの必死の防戦にもかかわらず、月野うさぎの侵入を許してしまう。
一対一となったクインベリル様は月野うさぎにきれい事を言っていても、エネルギー問題、環境問題は解決しないこと、現在の地球がいかに汚染されているかをガイガーカウンターやでんき予報の数値を見せて具体的に説明する。
ところが、学校で授業をサボっていた、月野うさぎには何の事かさっぱりわからず、「信じてる」としか言い返すことができない。それに対してクインベリル様は、
「愛か?友情か?人同士の信頼か?枝野の言葉か?菅直人のパフォーマンスか?東電の公式発表か?」と苦笑しながら聞き返す。
それに対する月野うさぎの回答は、「みんなが守ろうとした、この世界を信じてる」と全く具体性のない、中身の無い回答であった。菅直人の答弁以下である。
クインベリル様は「ただちに影響はない」などという大本営発表を信じないよう諭すが、月野うさぎは話し合いを拒否し、暴力で解決しようとする。クインベリル様はこのような暴力沙汰になっても、タイマンで正々堂々と戦うつもりであったが、最後は月野うさぎ以下5名の集団暴行を受け殺害されてしまう。この衝撃的な結末にショックを受けた子供も多く、当時の新聞の投書欄には批判的な投稿が数多く寄せられた。

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